就職活動や転職活動でIT業界やエンジニアに興味があるけど文系や未経験には難しい?といった疑問に文系出身SEが答えます。
文系からエンジニアになれるのか?
文系がIT就活で絶対に注意すべき落とし穴
本記事を読めば上記の点を理解できます。
記事の内容を理解すれば、そのまま面接にも活かせる前提知識になるのでぜひ読んで見てください。
文系や未経験からでもエンジニアになれる3つの理由
「文系や未経験だとエンジニアになれない」こんな話をどこかで耳にしたことはありませんか?多くの方は理系じゃないと難しそう・ついていけなそうといったイメージを持っているかもしれません。
正しくもあり間違いでもあるというのが結論です。
戦い方を間違えなければ文系や未経験からでもエンジニアになることは可能です。
労働人口の減少とIT人材不足
日本はIT人材を育てるニーズが極めて高くなることが予測されています。
これ自体はよく言われる結果だけではなく中身に注目していくことが大切です。
日本は世界でも超少子高齢化が進む国であり労働人口が減少し続けると予測されています。これはどこの業界も変わらない。しかしそうなると外国人労働力に頼るか、効率化いわゆるIT化を余儀なくされます。
最近ではDX(デジタルトランスフォーメーション)化の風潮が新型コロナウィルスの追い風もあり急速に進んでいる。それでも50%以上の企業がDX化の実施ができていないことが2020年の調査で明らかになっています。
さて本題ですが、企業は採用活動をするにあたって需要があるかどうか?という視点で採用人数や活動領域を決めていきます。
労働力の減少とIT人材の不足がIT人材の需要を高めるのは必然的だと考えます。
エンジニアに求められる能力
- 論理的思考
- コミュニケーション
- マネジメント
- プログラミング
エンジニアに求められる基本的な能力は上記の4点です。
プログラミング能力はさておき他は社会人に求められる能力ですね。
全ての能力は一朝一夕で身に付くものではないので、日常的に自分で考え行動を管理していくなどから始めていくと良いでしょう。基本情報技術者の資格取得や簡易的なアプリケーション作りに取り組む時間があれば、アドバンテージになるでしょう。(3年の前半までならいけるかな)
全ての能力を学生のうちに身に付けていると考えている企業はいないでしょう。面接で自身の持っている能力をしっかりアピールできれば大きな問題はありません。とはいえエンジニアの種類によって求められる能力も変わってくるので、なりたいエンジニアの種類や簡単な役割は知っておきましょう。
理系と文系の学生に差があるケースは少ない
エンジニア就活において理系学生と文系学生の能力差はほとんどないのが現実です。
エンジニアに求められる能力をみると社会人全般に求められる能力であることがわかります。
能力差が大きいケースとしてはプログラミング能力という技術的な面です。例えば、情報系学部の出身で日常的にパソコン知識を扱った学生や趣味またはインターンなどでプログラミング経験がある学生です。
正直、このパターンの学生は企業からのニーズが非常に高いです。しかし就活生全体の割合でいえばごく一部になります。彼らは実践で活躍したいとベンチャー・スタートアップに就職する傾向があります。
文系・未経験からベンチャー企業などでエンジニア就職は無理ゲーなので戦わないようにしましょう。
次に文系出身が気にする点は、数学的な知識の差でしょうか?
エンジニアとしての仕事に、数学が常に求められる訳ではありません。
当然ある方が良いことは間違いありません。しかしエンジニアとして就職するという点において、文系だろうが理系だろうが志望企業のSPIやwebテストさえ越えられれば問題ないと言えるでしょう。
必見!文系のIT就活で絶対に注意すべきポイント【IT業界の闇】
文系や未経験にはキツすぎる。半年もしないで転職した。
インターネット上にはこのようなデータがゴロゴロと転がっている。これもまた事実であり一部でもあります。
未経験OK!甘い言葉に誘惑される情弱になるな
未経験からでもOKという言葉をみると少し安心しますよね。過去の私がそうでした。
この言葉には2つ意味で使われています。企業がどっちの意味で使っているのか把握しましょう。
- 比較的大きな企業で研修やOJTが充実しているので未経験OK
- IT技術を使わない現場でExcelや事務処理などに回すから未経験OK
です。。。怖いですよね!?
これらの見分け方は、大きく2つあります。
・openworkや就活会議などで実際に働く方の意見や経験談をチェック ・SES(System Engineering Service)と言われる派遣事業の割合
エンジニアとして働く上で非常に重要な点になるので必ず確認しましょう。
大きめ企業や研修が充実している企業でも案件の内容やクライアントによってはSESの形で業務を行うことは普通にあります。
自社サービスがほぼなくSES事業がメインの収益になっている企業は基本的に避けるべきです。
エンジニアの種類と役割を把握した上で就活
上の内容と少し被りますが、企業はどんなエンジニアを求めているのか?自分がなりたいエンジニアと一致しているか?といった点も大事な点です。
やりたい業務内容がない部署に配属される可能性は多くの企業であります。ですが前提の部分をしっかりリサーチしていれば部署移動などに可能性を残すことができます。
まとめ
未経験や文系の学生でもエンジニアになれるということです。
背景としてIT人材のニーズが高まっており、求められる能力においては理系も文系も大差がないからです。しかし基本的な就活スキル不足や落とし穴で失敗するパターンはかなりあるみたいなので対策が必要です。